2013年2月28日木曜日

母の昔話

庭のマーガレット

認知症と診断されて3年。

最近、また介護度がひとつ上がって2になった。

一時期家族みんなが心のバランスを失ってた頃の母は介護3だったけれど・・・・・

今のグループホームに入ってからは随分と落ち着いて介護1になった。

そういえば、この頃特に幼くなった。

なんてかわいいんだろうって、愛おしくなることがしばしばである。

なぜか、認知症になってよかったことがある。

それは、しっかりしてたときは弱音を吐いたりしなかった母が、ぼっつらと少しずつ昔話を聞かせてくれること。

今日も聞かせてもらった。私の小さいときのこと。ある、お出かけのひとこまについて。聞いてみれば何となく思い出がよみがえり、自分自身について解き明かされてくる。

そして、父の悪口。これだけは、特に前は絶対にしゃべらなかったこと。

夫に話したら、お母さんの不幸をあなたが追体験することはないんだよと言ってくれた。

また聞かせてもらおう。やっと、私も少し大人になれるかもしれない。

母が若くして忘れんぼになったのは、きっと、神様からのプレゼントなのね。





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