2015年11月30日月曜日

ラップランドに向かう前に(4)

朝,ヘルシンキへ向かうためにバス停へ。
バス停はホテルの門を出てすぐのところ。
見渡す限り何かが刈り取られた畑が続きます。
穀倉地帯だったのですね。
一面に霜がおりて,遠くに山々が墨絵のように重なっている様は日本の風景に少し似ていました。

時間がきて,とうとう,この街ともお別れだなあと近づくバスに手を振ったのですが…あっさりと通り過ぎてくではありませんか?????

一気に奈落の底に落ちた気分…チーン!!!!!!!!
時間ちょうどのバスに通り過ぎられた後の静けさ…呆然と立ち尽くす私。
夫は案外平気?

まっ,2分遅れで目当てのバスはつきました。よかった。

ということで,その日は一旦ヘルシンキに向かいました。
今度はバスを乗り換えて。
乗り換え地,ラフティの教会

ヘルシンキについてから,ホテルに荷物を置いて,いつものようにフィンランディア杯に。
この日は男子と女子のフリーでした。

在留邦人の方とおしゃべりして,ヨーロッパから見る日本を垣間見ることができました。
いまの情勢下,一番前線で不安の中におられるのはこの方たちなのでしょうね。
帰ってきてから,パリでのテロもあって,ますます不安を募らせておられるのではと案じます。




2015年11月28日土曜日

ラップランドに向かう前に(3)

二日目の夜
 「鏡よ鏡よ鏡さん……」
静かな夜,古〜いお屋敷はなんだかいいムード
 バルコニーからの眺めです。「おお,ロミオ,あなたは,なぜ,ロミオなの?」
妄想にふける夜…


お部屋からの眺め

2015年11月20日金曜日

ラップランドに向かう前に(2)

ハメーンコスキ2日目はお散歩したり、読書したりの1日でした。
最初は曇っていた空もホテルに帰ってお茶してるうちに雲ひとつない青空になって、また二人で出かけました。
地元のスーパーに立ち寄りました。
アラビアのムーミンシリーズが無造作に売られていました。
 ホテルの踊り場にある読書スペース
 湖畔の小径
 落ち葉が綺麗



 ローズヒップ(ハマナスの実)
 私たちの宿。1888年に創業したマナーハウス。
地主の経営した家族経営のホテルです。
ホテルの倉庫?



晴れてきたので太陽が眩しい。絶対にサングラスが必要です。

ゆっくり、ゆっくりと1日が過ぎて行きました。
そして、夕食はオーナーの手作り。
フィンランドは甘〜いベリーソースが欠かせません。

続く…

ラップランドに向かう前に(1)

ラップランドに向かう前にヘルシンキから95kmのハメーンコスキという街に2泊しました。
フィンランドはどこも湖がいっぱいですが、ここは湖水地方というだけあって徒歩圏内でぽちぽちと湖を囲ってちいさな街があります。


電車とバスを乗り継いで迎えてくださったのがこの方。
優しくてユーモアたっぷりのオーナーに、この頃母性恋しい私はメロメロになりました。
優しさに包まれて、のどかな湖畔の小さな街をゆっくりとゆっくりと散歩しながら心が緩んでいきます。
何故かぐっすり眠れるのですよ。
日本じゃ眠れない二人がベットも枕も慣れない床で。
不思議ですね。
毎年、いっぱい無理して職場に後ろ髪引かれながら、なにがなんでも飛行機に乗っちゃうのにはそういう意味があります。
4年続けてのフィンランドです。
続く…

2015年11月19日木曜日

今年もラップランドに行ってきました

昨年は気合がなくて見えなかったオーロラですが、今年は見えました。
雲間を縫うように、いろんなオーロラが見えましたよ。
一昨年は小さなデジカメで撮影しましたが、今年は一眼レフで撮りました。
実際肉眼で見えるのはそれぞれ人によって違うのではと思います。
わかりやすいようにかなり明るく加工してあります。
 お星さまがいっぱい。
明るくしたら湖面が見えました。
 一瞬顔のところに光をあてるとこんな風に撮れます。
眩しかったよ。
 これは私のベストショット。
船のところに一瞬光を当ててみました。
 これは、最初に見えたオーロラです。この頃、◯HKで放送があったようです。
逆さオーロラなんですて。逆さ富士と同じですね。
 お星さまが綺麗です。
 これも湖面に映ってます。
逆さオーロラかな?
 北斗七星の近くによく現れます。
これはかなり明るくしてみました。湖面に映っているのが見えます。
帰る前に昼間の湖を写しました。
私のベストスポットです。
ここに座っていると無になれます。
また、来年。ここに、戻りたい。
平和でありますように。


2015年11月18日水曜日

ヘルシンキを歩いて感じたこと

今年、私たちの訪れたヘルシンキは昨年までとは少し様相が変わっていたように感じました。
まず、訪れた初日に難民収容施設が放火されたとの報道を目にして心を痛めました。
今までは、ヨーロッパの観光地で見られるあからさまなスリや物乞いをほとんど目にしないヘルシンキの街は私たちの休養の旅を優しく包んでくれました。
しかし、ニュースを知って、この国にも当然KKKやネオナチのような人たちはいるのだと一気に現実に引き戻されてしまいました。
今回はヘルシンキのような都会を極力避けたので、通過点でしかなかったのですが、最後の日少しだけ散歩する時間がありました。
大聖堂前まで歩きましたが、いつになく石畳の道がタバコの吸殻でとても汚されていました。今までにはなかったことです。
そして、辻々に皆同じ白い紙コップを持った物乞いがいました。
何よりも腹立たしいのは、障害者のふりをして片足を曲げて松葉杖をつきフラフラと大通りを彷徨う一人の若い物乞いの姿でした。私は無視しましたが、やはり施しをしなかった自分を自分で攻めている息苦しさを引きずったまま日本へ帰ることになりました。
駅前にはビッグイシューを売るホームレスがいて、歌い踊るジプシーが賑やかでした。
その片隅でシリア難民と思われる方々が肩を落として緑地の囲いに腰を下ろしている姿を見て、自分には何ができるのだろうと考えさせられました。
やはり、私たちのするべきことは平和憲法を持った日本の国がテロや戦争にこれ以上手を貸さないように軌道修正すること。それには、今の政権をひっくり返すことしかないと思うのです。
写真はフィンランドで劇場公開されているマーニーのポスターです。