2007年7月18日水曜日

「あさのあつこ」に、はまっています

今月の読書会の課題本は「ガールズ・ブルー」です。
一言で言えば、終始これといった山場もなく、一般的には落ちこぼれと呼ばれるような高校生たちの日常を淡々と綴った青春小説です。
しかし、輝いているんですね。一人一人の青春が。作者の登場人物一人一人に向けられた愛情がやさしく伝わってきます。
表面的には私自身とは対局の高校生を描いているようだけど、そうじゃないんです。
実は誰もが味わった青春まっただなかの劣等感や葛藤や不安を描いていると思うんです。
なぜか学歴社会からははっきりと落ちこぼれながらも、この物語の登場人物は眩しいんです。
葛藤しながらも、自分自身を、自分たちを取り巻く友人、兄弟、大人、犬などすべてを愛して受け入れることのできる強さと優しさを持っています。
この強さと優しさは私自身の青春には備わっていなかったような気がします。
眩しかったです。

ところで、その後、我が家の書棚から「The MANZAI」を見つけて読みました。「ガールズ・ブルー』とは全く違う傾向の物語なんですが、やはり登場人物の一人一人全部好きになってしまうという点であさのあつこさんに夢中になります。終始笑いを誘いながらもジーンと心にしみる青春物語でした。
次はどちらかというと「ガールズ・ブルー」傾向の小説「ありふれた風景画」を読んでいます。
夏休みには、娘から貸してもらえるというので「バッテリー」を楽しみに待っています。
忙しい毎日にさらっと読めるのがいいです。

0 件のコメント: