2007年6月17日日曜日

インドでの出会い

インドのコルコタ(昔はカルカッタとよんでいました)にホープアカデミーという貧しい子どもたちのための学校があります。貧しくないと入れないんです。
私が訪れた15年ほど前は、たいていの子どもたちは3畳程の広さの借家に半分は土間で半分は床を高くして寝床にしている家に住んでいました。住んでいるといってもそのベッドに寝かしてもらえるのは小さい子どもと女の人です。ほとんどは大家族で、10人家族なんてところも珍しくありません。入り口の片隅にちいさな台所がありました。
天井はどこに行っても明かり取りなのか?穴が空いていて青やピンクのゴミ袋でその穴をふさいでありました。
滞在中大変なスコールにあって、がっしりした構えの元は豪族の邸宅だったという学校でさえも1階は浸水してお昼寝中にベットの上に取り残された私たちは2階に上がることさえできませんでした。
さて、子どもたちの住まいはどうなったのでしょう。
それでも、次の日にはきちっと髪の毛をときつけて支給された制服を綺麗に着こなして子どもたちはやってきました。
お昼にはご飯とカレーの給食が出ますが、ほとんどの子どもたちはその給食だけが一日の食事でした。
学校の経費はすべて寄付によって賄われいて無料です。
子どもたちの多くには外国に里親がいます。
今ではホープアカデミーに幼稚園から高校生まで約500人の子どもたちが学んでいると聞きました。
インドにも全国学力試験のようなものがあって全国1位2位の上位者が出ているということも聞きました。
しかし、カースト制の国です。いくら援助して大学を出てもインド国内ではまだまだ乗り越えられない大きな壁があるそうです。

今日は、娘がマザーテレサの施設に行ってみたいという希望を現実のものとして考えてみました。
そんな中で、昔、見学に行ったマザーの施設で出会った人々や子どもたちのこと、そしてホープアカデミーでの滞在を思い返すことができました。
長い間自分の中で思い出しては静かにくりかえし祈っていた子どもたちのことを記しました。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

もうそんなに経つんですか・・・。

あの時はいろいろインドでのことを話して貰ったよね。

やはりいまだにカーストの壁は高いんですね。

noyurin さんのコメント...

しゅがーさん、
コメントありがとうございます。そう、15年前なんですよ。
実は文章にしたのは初めてです。
消化するのにそれだけ時間がかかったんでしょうね。
まだまだ、書き記したいエピソード等もあるので、また、思い出したら書いて残そうと思います。