2007年6月27日水曜日

「宇宙のかたすみ」アン・M・マーティン著

ハッティ12才の夏。
今ならわかる気がする、宇宙のすみっこをめくるっていうことが
2003年度ニューベリー賞オナー受賞作品。(帯より)

1960年...12才の内気な少女が、障害者施設から帰ってきた叔父や移動遊園地で全国を巡回している少女と出会い、触れ合うひと夏の経験を通して、成長していく姿を描いた物語です。
少女の目を通した家族や身近な人々の姿が
愛情を持って素直に描かれていて、私の想像力を大いに助けてくれました。
ひと夏というほんの短い間のせつない物語のなかで、少女が成長していく姿がさわやかな感動を呼び起こしてくれます。
  タイトルのA Corner of The Universe(宇宙のかたすみ)という言葉と
宇宙の隅っこをめくるという表現がいつまでも余韻を引いて心に残り考えさせられました。

そして時間が経つほどに、家族という関係と家族の愛情というものについて良くも悪くも考えさせてくれる作品でもありました。

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