2007年11月23日金曜日

アレン・ネルソン講演会に行ってきました

(アメリカ本国では牛の目と言われる丸い的でライフルの訓練をするが、沖縄の基地では人型の的となる。戦争は人を殺すことが目的であるということを説明してくださった板書)

会場の前のポスターを見てぐっと引かれるものを感じました。
折しもクリスチャンの「平和のつどい」の実行委員会が1週間前にあったばかりだけど、お知らせが出来なかったのが残念です。

公演題は「戦争の真実」〜平和のために日本ができること〜

ネルソンさんは貧困のために高校を中退して、貧しさから抜け出したい一心で18才で海兵隊に入隊したこと。ブッシュ大統領や小泉さんの息子は戦争には行かない、戦争に行くのは貧困に苦しむ家庭の子どもであること。
沖縄の基地では、「KILL」=人殺しの訓練が行われていること。戦争はいつも人を殺す事が目的であること。沖縄の町に繰り出したアメリカ兵は普通の市民感覚はないので住民とのトラブルが絶えないこと。
戦争相手の国の人間は人とは見られてないこと。今もイラク人をアメリカ軍は「砂漠のさる」と呼んでいること。
アメリカは世界で唯一子どもや女性の上に核兵器を落とした国であること。原爆を投下したパイロットはもちろん日本人を人間とは見ていなかったこと。
ネルソンさんも子どもや女性を殺したこと。(長い間、このことだけはイエスと言えなかったそうです。)
ベトナムの壕で現地の女性の出産に立ち会い生まれ落ちた赤ちゃんを受け止めた時自分の中で何かが変わったこと。
ネルソンさんが兵役を終え帰宅した時、姉や妹は喜んでくれたが、母親は「自分の息子でない。」と言って受け入れてくれなかった。ネルソンさんが戦争で変わってしまったことを母親は気付いていたこと。
アメリカ人のネルソンさんは原爆のことはきのこ雲の写真でしか認識していなかった。きのこ雲の下で子どもや女性が殺され苦しめられ、病院や学校が破壊されていたことを広島・長崎ではじめて知らされたこと。
帰還後、戦争体験のためにPTSDに苦しみ、その治療に18年を要し、そして今もまだ苦しんでいること、などなど。
そして、今、日本でアメリカで戦争の実相と無意味さを訴え続けていらっしゃることを語ってくださいました。

罪を告白し、正義の道を歩もうとする彼を神さまはいつも祝福して守っておられることでしょう。
私は、何度かアーメンとうなづいていました。

ネルソンさんはおっしゃいます。
今の日本人が戦争を知らないのは、日本の若者が朝鮮戦争やベトナム戦争で戦い人を殺し殺されたりしなかったのは、憲法九条があったからです。
憲法九条は人類の宝です。

今日の講演会を聞いて、改めて、憲法九条を守ることの大切さに気付くことができました。
「Mr.ネルソンと平和を考える会」実行委員である医学生のみなさんありがとうございました。

・・・・・・・みなさんは第9条に守られてきたのです。今度はみなさんが第9条を守る番なのです。
第9条は単に日本人のためにあるのではありません。この地球にいきるすべての人のためにあるのです。・・・・・・・アレン・ネルソン「戦争論2」より(講演会パンフより)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

近くであったのに全く気がついてませんでした。
もっと地元の事にも気を配らないと行けませんね・・。

やはり憲法9条のすばらしさを伝えていかないといけないと思いました。

noyurin さんのコメント...

お誘いできなくてごめんなさい。
私も間際まで知らなかったんですよ。
憲法9条のすばらしさを再認識させていただきました。

今日、明日は神戸で研修です。